スポンサーリンクさて、蚩尤族の禁術を使って「天地の間」へ助けに向かった羌瘣。自らの命を失おうとも、どうしても信を救いたかったようです。信を助けたい気持ちは仲間だからなのか？それとも、羌瘣にとって大事な人だからでしょうか？今回は、羌瘣の信に対する心の変化と、朱海平原の戦況を中心にお届けしていきます。 Contentsそれでは『キングダム』632話！の要点をまとめてみます。時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。 飛信隊全員が、涙を流して信を見つめていました。皆に心配させておきながら、信は状況が分からず不思議そうな顔をしています。飛信隊は喜びを爆発させました。「信ー！！」「隊長ー」「うわああああ」 信は押し倒されてしまいました。信は痛そうにしています。渕副長は、なぜか信の股間に向かって泣き叫んでいました。「信殿、あなたって人は」すぐ後ろでは、竜有が泣きながら怒っています。「驚かせんじゃねェよ、信　お前はっ・・・おっ」田永は喜びのあまり、混乱しているのか信を殴ろうとしていました。慌てて周りに止められる田永。殴りたくても、河了貂が信に抱きついているので殴れません。「よかった、よかった」よほど信を失いたくなかったのでしょう。河了貂の体は少し震えていました。 仲間の反応に困惑する信。信は何も覚えていないのでしょうか？呼びかけるわけでもなく、信は羌瘣を見つめていたのです。 何もない真っ白な世界に戻ってこられましたが、ひとり道に迷っていました。羌瘣が困っていると、後ろから話しかけてきたのは象姉でした。「ったく　まったくこの子は・・・」手のかかる妹のことです。心配で案内しに来てくれたのでしょう。羌瘣が現実に戻るまで、二人は座って話を始めました。 蚩尤(しゆう)族の奥義とは真逆にあるため、本来は誰も使えないはずでした。使えないからこそ、禁術は昔から「うそっぱち」だと言われていたのです。でも、羌瘣は信のために使えました。象姉は驚いていたのです。 少し黙ったあと、微笑んで言いました。「え？」と、キョトンとする羌瘣。象姉からすれば、それだけ好きな相手だと思っていました。ところが、羌瘣は自覚がありません。 仲間ならば、誰でも命がけで助けるのでしょうか？象姉は、相手が尾平でも禁術を使ったのか尋ねます。羌瘣のなかでは、さすがにそれは「ない」ようです。例えに使われた尾平は可哀想ですね！どちらにせよ、他の人では禁術は発動できなかったでしょう。 羌瘣が「好き」という気持ちに鈍感なのは分かりました。ならば「気になる」でもいいでしょう。象姉は尋ねました。「いつからそんな感じだったの？　姉さんに正直に言ってみな」悩む羌瘣。少しだけ沈黙が続きます。 答える気がないかと思いきや、羌瘣は言いました。「えっ」と驚く象姉。姉としては複雑な心境。象姉はニヤニヤしながらつぶやきます。「はーいいなー　うらやましーなー　ムカつくぐらいうらやましーてか、ムカつく」謝る羌瘣。象姉の冗談はさておき、真面目な表情に戻った象姉。羌瘣と向かい合って座り、大事な話を始めたのです。 象姉の大事な話とは、悪い事が一つ。おまけで、いいことが二つありました。象姉は真剣な表情で話し始めます。しかし、「天地の間」に残ってくれていた松左と去亥のおかげで助かることができました。命が助かっただけ幸運だったといえるでしょう。 また、寿命だけではありません。今回発動した禁術は、もう二度と使うことができません。「後悔してる？」象姉の問いかけに対して「全く」と答える羌瘣。本人は後悔していないようです。 会話をしていると、羌瘣の手が消えていくではありませんか。そろそろ戻る時間のようです。でも、もう少し象姉と話をしていたい羌瘣。飛信隊では二番目に強い羌瘣ですが、姉に対してはまだ甘えたいようです。「バカ」と、注意する象姉。象姉は羌瘣の両手を掴んで言いました。 周りには、飛信隊の男共が心配そうに羌瘣の顔を覗き込んでいました。「目を開けたっ」「羌瘣も目覚めたぞォ」「やっ、やったー」再び歓喜に包まれる飛信隊。信は横たわる羌瘣を抱えて、名前を何度も呼びます。ゆっくりと口を開きました。「お前の・・・方こそ　大丈夫か・・・？」 実は信。死んでいる間の記憶はないらしく、尾平から羌瘣のおかげで生き返ったと知ったようです。冷静に考えてみれば、死んでいるわけですから記憶がないのは当たり前ですよね。信は改めてお礼を言います。「・・・別に　大したことはしてない　ゴホ」黙って羌瘣をみつめます。周りにいる仲間は何が起きているのか、理解できていませんでした。 信と羌瘣、二人とも生きて仲間の元へ戻ってこられました。蒙恬率いる騎馬隊が登場。隣には王賁や番陽もいます。 信が死んだと聞いて、人ごみに向かって駆けつけた蒙恬たち。王賁もムスッとした表情をしていますが、安心したようですね。 蒙恬の言う通り、のんびりしているヒマはありません。後ろからは王翦軍の部下が叫んでいます。「飛信隊なぜ動かぬ　さっさと李牧を追わぬかァ　本営からの伝令を無視しよって　これは軍法会議ものだぞォ」本営のおっしゃる通りです。 泣いた顔をゴシゴシとふく河了貂。信の生還により息を吹き返した飛信隊。飛信隊が一気に再始動します。 羌瘣を仲間に託し、信は馬に乗ろうとしました。でも、まだ生き返ったばかり。信の体が悲鳴をあげるのは当然でしょう。近くに倒れている龐煖をみて、蒙恬は言いました。「それはそうだろ・・・　だってお前・・・　本当に、あの龐煖を倒したんだろ？」龐煖を倒したことを思い出した信。しかし、命がけで戦っていたからでしょう。 記憶があいまいな信。目の前にいたはずの李牧はもういません。なぜここに居るのか理解できませんでした。 信は蒙恬に戦況を尋ねます。すると、蒙恬は結論から話し始めました。もちろん、王翦軍は本陣ごと討とうと狙いましたが、その前に逃げられたようです。 その倉央軍も今は李牧を追っています。飛信隊と共に戦っていた亜花錦軍。亜花錦がいち早く反応し、李牧を追って行きました。しかし、まだ吉報は届いていません。 でも、蒙恬はそうは思いません。李牧はもっと早く逃げられたのに、ギリギリまで龐煖と信の一騎打ちを見ていました。信のせいではありません。 李牧が退散したあと、残された趙軍も各所で一斉に退却しました。二人の将軍が中心となり、乱戦を解いて半数以上が戦場を離れました。短時間で半数もいなくなったのです。敵とはいえ、訓練の賜物でしょう。秦軍もすぐに追いましたが、軍形がぐちゃぐちゃで上手く追撃できませんでした。 さらに、蒙恬率いる楽華隊のお相手、趙右翼はもっと余裕でした。李牧が逃げやすいように、王翦軍を惑わしてから去って行ったそうです。ちなみに、紀彗に指示されて中央で戦っていた馬呈。 蒙恬は説明を終えて、最後に言いました。もう朱海平原に敵はいないことになります。 李牧は、ただ逃げたのではありません。いずれはバラバラになった軍を結集。鄴は桓騎軍に包囲され、食糧難によりパンク寸前です。李牧は鄴を解放しようと考えていました。 「じゃあ追わねェと」それは蒙恬も分かっています。でも、その前に大事なことがあります。蒙恬は言いました。「だから　一回ここで喜んどこーか、信」蒙恬は髪をかきあげ、穏やかな表情で言ったのです。 それは、秦軍が趙軍に勝利したことを意味していました。「あ」と、やっと気づいた信。河了貂たちは涙を流して喜びます。 何度も窮地に追いやられ、負けそうになった秦軍。 信が死んだ時はどうなるかと心配しましたが、どうにか勝てて良かったです。厳しい戦いが終わる直前で、象姉と羌瘣の会話は微笑ましかったですね。読者のなかでは、信の嫁候補は河了貂、もしくは羌瘣のどちらかと言われています。史実では、河了貂はそもそも存在しませんし、羌瘣は男性で有名な武将です。どちらと結ばれるかは、作者の原先生次第といえるでしょう。もしかしたら、恋の進展があるかもしれません。 たくさんの仲間を失いましたが、秦軍はどうにか勝利を掴むことができました。包囲している桓騎軍はどうなっているのか！？李牧軍は次にどんな動きをみせるのか！？次回がとても楽しみです！ キョウカイの寿命は半分とは限らないですよね。ちょびさんコメントありがとうございます。©Copyright2020
信は「1番強くなるため」と断言します。 おかしいですよね。 信の夢は天下の大将軍になることです。 漂との大事な夢だったはず。 信は忘れているのでしょうか？ 話題は、漂が死んだあと信が何をしていたかに移ります。

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