麒麟がくる オープニング オマージュ
麒麟がくるop映像の”隠れ麒麟”どこ?確認画像.
指南役のエンタメのミカタ 第26回「時は天文十六年。冬、間近である」――大河ドラマ『麒麟がくる』の1話のラストの語り(ナレーション)である。読むは、歌舞伎俳優の市川海老蔵。今年5月には、十三代目市川團十郎を襲名する。これだ。これが大河の語りだ。「である」で終わる司馬遼太郎の“司馬節”を思わせる、簡潔にして情感あふれる名調子。懐かしい。これぞ、僕が久しく待ち焦がれた王道の大河ドラマの匂いだ。これで今年の楽しみが一つ増えた。こんな気持ちになるのは、2007年の『風林火山』以来だろうか。まず、タイトルがいい。『麒麟がくる』――。宮本輝の『青が散る』とか司馬遼太郎の『竜馬がゆく』とか、とかく現在進行形の動詞で終わるタイトルには躍動感がある。中には、前枠の番組とセットにして「ダーウィンが来た!……と思ったら、麒麟がくるって、意味わかんないよ!」と笑いに走る人もいるが、ネタにされやすいタイトルというのは、大体いいタイトルなんです。その意味するところは、同ドラマの作・脚本(メインライター)の池端俊策サン曰く「麒麟は平和な世に現れるという伝説の生き物。果たして争いのない世は来るのか。そんな問いかけを込めたタイトル」――なんだそう。要は、誰が戦乱を収めるのか、と。後世の僕らはその答えを知っているけど、果たして主人公の明智光秀の目には、誰が麒麟に映っていたか。あるいは自分が――その辺りが物語の核になると思う。念のために調べてみたが、主演の長谷川博己サンはサッポロビールの「サッポロチューハイ99.99」のCMに出演中で、ライバル会社とは無縁である。NHK、セーフ(何が?)。それにしても『麒麟がくる』――早くも傑作の匂いがする。1話のインディ・ジョーンズばりの冒険活劇も痛快だったし(吉田鋼太郎サン演ずる松永久秀が最高!)、2話で斎藤道三(本木雅弘)が娘婿の土岐頼純(矢野聖人)を毒殺する密室劇にもゾクゾクさせられた。ちなみに、あのシーン、クランクイン初日(昨年6月3日)に撮られたものだとか。であれば、前半部分の帰蝶(川口春奈)も交えた3ショットは“再撮”なので、あの繋がって見える2つのシーンは、実は半年ほどタイムラグがある。いやはや、本木サンも矢野サンも、お疲れさまでした。『麒麟がくる』が面白いのには理由がある。俗に、エンタテインメントにおけるクリエイティブとは、優れた旧作をオマージュして、これを現代風にアップデートする作業とされる。誤解されがちだが、ゼロから1を生み出すのがエンタメ作りの王道じゃない。1を、2や3や5にアップデートするのが正しいエンタメの作り方。傑作とはそのようにして生まれる。それで言えば、『麒麟がくる』は、半世紀以上に渡る大河ドラマへのオマージュが端々に見られる。例えば、メインテーマと劇伴を担当するハリウッドの巨匠ジョン・グラムは、それらの作曲にあたって過去58作の大河の音楽を全て聴き込んだという。その上で、楽曲に応じて最適な演奏者を世界各地のミュージシャンから選ぶ“ハリウッドスタイル”を採用するなど、最新のアップデートも怠らない。そして、なんと言っても、そのプロットだ。明らかに、あの作品をオマージュしている。そう――大河11作目、1973年の『国盗り物語』である。ご存知、司馬遼太郎の原作であり、大河フリークの間で今なお大河最高傑作の呼び声高い、名作中の名作。斎藤道三(平幹二朗)と織田信長(高橋英樹)を軸にしつつ、そこに明智光秀(近藤正臣)を加えた、主要3人の物語だった。それは、明智光秀(長谷川)を軸にしつつ、そこに斎藤道三(本木)と織田信長(染谷将太)を加えた『麒麟がくる』と、ほぼ相似形にあると言っていい。そのオマージュぶりは、オープニングから一目瞭然だ。『麒麟がくる』のタイトルバックは、炎を背景に騎馬が駆けるシルエットだが、これは『国盗り物語』のタイトルバックとほぼ同じ。敢えて寄せることで、自らオマージュ元を明かした確信犯だろう。そして、冒頭にも挙げた「語り」もそう。いわゆる“司馬節”に寄せることで、これも脚本の池端サンなりの司馬遼太郎へのオマージュを思わせる。この先、『麒麟がくる』の前には、「信長と濃姫(帰蝶)の婚儀」から「道三の討ち死に」、「桶狭間の戦い」などのビッグイベントが待ち受ける。かつて『国盗り物語』が辿った道であり、かの作品へのオマージュを続ける限り、盛り上がりに欠くことはない。安泰だ。加えて、今作はそこに新たな“光秀像”がアップデートされる。そう、優れた旧作をオマージュしつつ、そこに現代風のアップデートも怠らない。これぞ、エンタテインメントの正しい作法。傑作の匂いがするのは、そういう理由である。そう言えば、かつて『国盗り物語』で一躍脚光を浴びた女優がいた。濃姫(帰蝶)役の松坂慶子サンがそう。当時二十歳。なんでも、当初は別の大物女優が濃姫役に内定していたが、とある事情から降板し、代役で新人の彼女が抜擢されたとか。偶然とは言え、川口春奈サンとどこか重なる。これもある意味、オマージュか。 文(くさばしげる)メディアプランナー。「指南役」代表。1998年「フジテレビ・バラエティプランナー大賞」グランプリ。現在、日経エンタテインメント!に「テレビ証券」、日経MJに「CM裏表」ほか連載多数。ホイチョイ・プロダクションズのブレーンも務める。代表作に、テレビ番組「逃走中」(フジテレビ)の企画原案、映画「バブルへGO!」(馬場康夫監督)の原作協力など。主な著書に、『テレビは余命7年』(大和書房)、『「朝ドラ」一人勝ちの法則』(光文社)、『情報は集めるな!」(マガジンハウス)、『「考え方」の考え方』(大和書房)、『キミがこの本を買ったワケ』(扶桑社)、『タイムウォーカー~時間旅行代理店』(ダイヤモンド社)、『幻の1940年計画』(アスペクト)、『買う5秒前』(宣伝会議)、『絶滅企業に学べ!』(大和書房)などがあるFRIDAYデジタルの本サイトに掲載されているすべての文章・画像の著作権は講談社に帰属します。© 2018 Kodansha Ltd. All rights reserved. 麒麟がくるOPを脳内再生しているとロッキーのテーマになってしまう病 — 26 (@new26ak06) March 23, 2020. お笑いコンビEXITの兼近大樹さん、イケメンチャラ男としても人気です。 吉川晃司さんが地上波ドラマに初主演とのことですね。横溝正史の「由利麟太郎」シリーズのドラマ化「探偵・由利麟太郎」で主人公・由利麟太郎を演じる... 大河ドラマ「麒麟がくる」が、今日1月19日20時から放送開始となりました。待ちに待った放送ということで、大河ファンならずとも放送開始からいろんな思いをツイートしていました。中でも、オープニングの字幕の字体を見て、歓喜しているファンがたくさん 昨年3月に乃木坂46を卒業し、10月に西武ライオンズの源田壮亮選手と結婚をした衛藤美彩さんですが、衛藤美彩さんの活躍には陰で支えるお母さんの... nhk大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」。オープニングタイトルバックにも注目が集まっています(mantan web) 俳優の長谷川博己さん主演で、1月19日にスタートした2020年のnhk大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」。 世の中の気になる情報を発信フォローする 2020年大河ドラマ「麒麟がくる」のオープニング映像が好評です。かっこよく重厚なジョン・グラムのbgmに鮮やかな映像が流れていき勇壮さを感じさせます。この映像を手がけた方について調べてみました。数多くのcmを手がけてきた多田琢さんです。cm
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