江戸下町の表具店で働くさぶと栄二。男前で器用な栄二と愚鈍だが誠実なさぶは、深い友情で結ばれていた。ある日、栄二は盗みの罪を着せられる。怒りのあまり自暴自棄になり、人足寄場に流れ着く栄二。人間すべてに不信感を持つ栄二をさぶ 山本周五郎作品一覧には、作品数が多いだけでなく、名作や傑作といわれた作品を多く残している人気の時代劇小説家でした。山本周五郎が描く作品には、人間の信頼や人情がテーマとして扱われています。ここでは作品数が多い山本周五郎のおすすめをランキング形式でご紹介します。 【ホンシェルジュ】 直木賞をはじめ、あらゆる賞の受賞を固辞し続けた作家、山本周五郎。彼は英雄や権力者には目もくれず、日陰にいる人々を見つめ続けました。大河ドラマになったことでも有名な、『樅ノ木は残った』を含む、おすすめ6作品を紹介します。 2020/07/24 2019/06/15 更新山本周五郎作品一覧には、作品数が多いだけでなく、名作や傑作といわれた作品を多く残している人気の時代劇小説家でした。山本周五郎が描く作品には、人間の信頼や人情がテーマとして扱われています。ここでは作品数が多い山本周五郎のおすすめをランキング形式でご紹介します。出典：山本周五郎は、名もなき庶民の人々の人情を描く、日本を代表する時代小説家です。 山本周五郎の本名は、清水三十六（しみずさとむ）といい、明治三十六年に生まれたことにちなんで名づけられたといわれています。尋常小学校時代に教師から小説家になるようにと周五郎は励まされますが、卒業後には生活のために質店に見習いから雇われることに。 小説家を志望し続けていた周五郎は、自身の住所を「山本周五郎方清水三十六」として文藝春秋に登録していました。出世作となった「須磨寺附近」を発表の際に住所を見た文藝春秋が、作者名を間違えて発表してしまったのがペンネームの由来だといわれています。 また、雇主の山本周五郎が学費などを支援したことによる感謝の意で、雇主の名前を使用したともいわれ、人情に敏感な周五郎らしさがうかがえることでしょう。「日本婦道記」では、第17回直木賞に推されながらも周五郎は辞退しています。 山本周五郎作品では、さまざまな出来事のために苦労の連続となり、遂には心半ばにして力尽きてしまう人物が少なくありません。その人物たちに生きるためのヒントとなる台詞をいわせているのが山本周五郎作品の魅力の一つだといえることでしょう。 ここでは、山本周五郎のおすすめの作品の読みやすさ、主人公の立場、映像化の有無などの観点から人気ランキング化しています。出典：["https:\/\/images-fe.ssl-images-amazon.com\/images\/I\/51PXV3ZUEPL.jpg"]新潮社価格：[{"site":"Amazon","url":"https://www.amazon.co.jp/dp/410113488X?SubscriptionId=AKIAJIORCRMJZ3NG52JA&tag=goo-ranking-"},{"site":"楽天","url":"https://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/g00q0726.mdmqrd0a.g00q0726.mdmqs126/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F15842608%2F&m=http%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Fbook%2Fi%2F19540209%2F"},{"site":"Yahoo!ショッピング","url":"https://ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=3447015&pid=885732032&vc_url=https%3A%2F%2Fstore.shopping.yahoo.co.jp%2Fboox%2Fbk-410113488x.html"}]※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。旗本の身分から初代遠江相良藩主となり、江戸幕府の老中として私利私欲の賄賂政治を行ったため悪評政治家といわれた田沼意次を、幕府の財政基盤を立て直すために孤立に奮闘する政治家という違った観点から描かれている作品です。 この田沼政権を批判する松平定信側に立っていた、若い御家人の青山信二郎と河井保之助の友情と、田沼の真の姿にふれたことで松平と距離を置くことを決めた青山と河井には、さまざまな出来事がおこり、そして藤代その子が絡むことで2人の若者の運命が激変していきます。 1953年に発表された山本周五郎の栄花物語は、それまで短編小説の名手とされていた山本周五郎のはじめての長編小説といってもよい作品です。長編小説に挑んだ山本周五郎の作品としてふれてみてはいかがでしょうか。[{"key":"読みやすさ","value":"〇"},{"key":"主人公の立場","value":"下級武士"},{"key":"映像化","value":"「栄華物語」森繫久彌主演"}]田沼意次に光を当てている。賄賂政治家ではなく、進歩的な清貧な政治家として描く。ここに若き武士ふたりとさまざまな女たちが絡む。骨太ながらも、読みやすい、読みやすい。周五郎の小説作法はすごい。出典：出典：["https:\/\/images-fe.ssl-images-amazon.com\/images\/I\/41JT4N-CUbL.jpg"]新潮文庫価格：[{"site":"Amazon","url":"https://www.amazon.co.jp/dp/4101134871?SubscriptionId=AKIAJIORCRMJZ3NG52JA&tag=goo-ranking-"},{"site":"楽天","url":"https://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/g00q0726.mdmqrd0a.g00q0726.mdmqs126/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F15836421%2F&m=http%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Fbook%2Fi%2F19533267%2F"},{"site":"Yahoo!ショッピング","url":"https://ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=3447015&pid=885732032&vc_url=https%3A%2F%2Fstore.shopping.yahoo.co.jp%2Fbooks-ogaki%2F9784101134871.html"}]※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。1946年に、作者の名前を伏せて発表された作品です。山本周五郎といえば時代小説作家というのが定評でしたが、「寝ぼけ署長」は珍しく近代推理小説となっています。この作品は1984年～1985年まで単発で関西テレビ制作で放送されました。 某地方署に五道三省（ごどうさんしょう）という人物が署長として赴任してきました。彼は一時間ぐらい仕事をする以外は署内でも官舎でも寝てばかりいましたので、いつしか口さがない人々から「寝ぼけ署長」というあだ名がつけられました。 五道が赴任する前に比べて彼の赴任中は、犯罪事件が10分の１、起訴の件数が4割減となっていたので、寝ぼけ署長でも務まると言われていましたが、実は五道が真相を突き止めて人情味のある解決となっていたのを人々が知らなかったにすぎません。 署内でも無能でお人よしと思われていた五道でしたが、5年後に離任するという際には署内ばかりか、彼に直に関わった人々から惜しまれるようになり、遂には留任運動騒ぎとなります。五道署長の活躍ぶりを秘書のようにいた「私」が回想します。[{"key":"読みやすさ","value":"◎"},{"key":"主人公の立場","value":"地方の警察署長"},{"key":"映像化","value":"「寝ぼけ署長」若山富三郎主演"}]少し現代風にアレンジすれば、映像化しても人気がでると思います。寝てばかりいて、暇さえあれば文学書を読んでいる。だけどひとたび事件が起きれば、バツグンの推理力であざやかに解決！　それでいて人情にもあつい。そんな警察署長が主人公です。出典：出典：["https:\/\/images-fe.ssl-images-amazon.com\/images\/I\/61aNKgRObBL.jpg"]新潮文庫価格：[{"site":"Amazon","url":"https://www.amazon.co.jp/dp/4101134170?SubscriptionId=AKIAJIORCRMJZ3NG52JA&tag=goo-contents-22&linkCode=xm2&camp=2025&creative=165953&creativeASIN=4101134170"},{"site":"楽天","url":"https://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/g00reb46.mdmqr8bb.g00reb46.mdmqs615/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Frakutenkobo-ebooks%2Fa86f483f46243bf393d927fed6b2b80e%2F&m=http%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Frakutenkobo-ebooks%2Fi%2F11568764%2F"},{"site":"Yahoo!ショッピング","url":"https://ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=3447015&pid=885732032&vc_url=https%3A%2F%2Fstore.shopping.yahoo.co.jp%2Fbookfan%2Fbk-4101134820.html"}]※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。次男坊の阿部小三郎は、8歳の時に父親といつも釣りに行っていた沼の橋が突然通れなくなっていました。実はいつもの道は、城代家老の滝沢主殿の私道だったのですが、阿部親子に対して、今後はこの私道を通ってはならぬと滝沢家の従者に言われてしまいます。 半ば嫌がらせのようにされているのに平侍の父親はぺこぺこと謝るしかない姿を見た小三郎は屈辱感を感じ、悔しくてしかたありません。小三郎は文武に励むようになり藩候藩校の先生たちの推挙により、若き藩主の飛騨守昌治の側小姓として取り上げられます。 元服した小三郎は主水正と名乗り、跡取りがいない名門の三浦家の養子となった後も藩主の覚えのよい主水正は、大堤防計画の責任者という大役を仰せつかりますが、そのことがきっかけとなり、暗殺者が主水正の命を狙って襲ってくることも。 やがて時が経ち、江戸屋敷に隠ぺいされていた藩主の飛騨守は復権し、主水正は家老職となるのですが、差別という理不尽な目にあいながらも、どんな苦境にも立ち向かった主水正（小三郎）のサクセスストーリーとなっています。 さまざまな人々を思いやり、人望を集めていく主水正の生き方を描いた「長い坂」は、あなたが人生の岐路で迷いがあると感じたときにはぜひ読んで頂きたい、おすすめの作品だといえるでしょう。[{"key":"読みやすさ","value":"〇"},{"key":"主人公の立場","value":"下級武士の息子"},{"key":"映像化","value":"ー"}]最晩年の『ながい坂』は、人生の長い坂を一歩一歩登っていく主人公の姿に周五郎の理念の影を見出すことができる作品。総ページ数は1000頁を超える長編小説。出典：出典：["https:\/\/images-fe.ssl-images-amazon.com\/images\/I\/41QZ3eYMpBL.jpg"]新潮文庫価格：[{"site":"Amazon","url":"https://www.amazon.co.jp/dp/4101134812?SubscriptionId=AKIAJIORCRMJZ3NG52JA&tag=goo-contents-22&linkCode=xm2&camp=2025&creative=165953&creativeASIN=4101134812"},{"site":"楽天","url":"https://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/g00q0726.mdmqrd0a.g00q0726.mdmqs126/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F15626337%2F&m=http%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Fbook%2Fi%2F19315098%2F 画像"},{"site":"Yahoo!ショッピング","url":"https://ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=3447015&pid=885732032&vc_url=https%3A%2F%2Fstore.shopping.yahoo.co.jp%2Fbookfan%2Fbk-4101134812.html"}]※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。「松の花」では、一人の女性の「死」を通して、家族のために尽くし生き抜いた過程を、残された夫が家族や家の使用人の人々の妻への哀悼を感じることによって、夫が知らない妻の側面を知るというストーリーです。 64歳となる佐野藤右衛門は、今日まで病気らしき病気もなく健康に暮らしてきましたが、この年の春頃に今までのお役を解かれ、藩譜編纂（はんふへんさん）のかかりを命じられることになりました。 「松の花」という稿本に目を通して校閲するというお役に代わった藤右衛門でしたが、慣れないという事もあるのですが、ここ4，5日は疲れやすく茫然とする日々を送りがちとなり、お役に集中できません。 実は、彼の妻やす女は以前から不治の病である癌を患っており重篤な状態でした。ある日のこと、長子の格之助が藤右衛門の書斎にやってきて、彼の妻やす女が亡くなってしまった事を告げにきます。 藤右衛門は家族や家人に見守られながら逝った妻に末期の水を与えた際に、夜具からはみ出た妻の手を直そうとしたのですが、長らく触れることがなかった妻の手は、荒れており、まるで働く者の手のようであることに気づきます。 何不自由なく暮らしてきたはずの妻は、夫や家族、武家屋敷で働く者たちのために気を配り、万が一の備えのためにと自分は質素な暮らし向きをしていたという事実を、妻が亡くなってから藤右衛門は気づくことに。 厳しい武家社会の中で生きた、一人の女性の家族たちに対する愛が描かれている「日本婦道記」は直木賞受賞として決定されましたが、山本周五郎は受賞を辞退しています。直木賞受賞を唯一辞退した山本周五郎の注目作品という点でもおすすめだといえるでしょう。[{"key":"読みやすさ","value":"〇"},{"key":"主人公の立場","value":"妻を亡くしたばかりの老武士"},{"key":"映像化","value":"ー"}]山本周五郎氏の本は何度か読みなおしてます。 出典：出典：["https:\/\/images-fe.ssl-images-amazon.com\/images\/I\/51hVf1FyL9L.jpg"]新潮文庫価格：[{"site":"Amazon","url":"https://www.amazon.co.jp/dp/B00B3Q2XE6?SubscriptionId=AKIAJIORCRMJZ3NG52JA&tag=goo-ranking-"},{"site":"楽天","url":"https://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/g00reb46.mdmqr8bb.g00reb46.mdmqs615/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Frakutenkobo-ebooks%2Ffd3f9848672d3ed99cb509650cc56567%2F&m=http%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Frakutenkobo-ebooks%2Fi%2F13647859%2F"},{"site":"Yahoo!ショッピング","url":"https://ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=3447015&pid=885732032&vc_url=https%3A%2F%2Fstore.shopping.yahoo.co.jp%2Fhmv%2F3138558.html"}]※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。武田家の家来で足軽頭の栃木大介は、幼き頃から辛抱強く「痛い」とか、「困った」、「弱った」などの言葉を絶対に言わない性格でした。ある日の合戦の城攻めの際に、栃木は城にかけられていた橋を、城兵が壊そうとするのを防ぐために自分の大腿を犠牲にします。 片脚を失ってまで己を犠牲にしたにもかかわらず、彼の評価はよくありません。厳しい武家社会を背景に自分の魂をかけた信念と生きざまに、読み終えた後に感動がじわじわと感じとれるという点でおすすめの作品だといえることでしょう。[{"key":"読みやすさ","value":"〇"},{"key":"主人公の立場","value":"武田家家臣で足軽頭"},{"key":"映像化","value":"ー"}]自分の興味は前半の諸作に集中する。「献身」も「滅私奉公」も少なからず「自己犠牲」という考え方に収斂されていくのだろうが、単純に「死」ばかりではなくむしろ「生」に帰する作品も多い。単純に自殺することが武士道ではない*1。「私を滅して公を奉じる」とはどういうことか。出典：出典：["https:\/\/images-fe.ssl-images-amazon.com\/images\/I\/41eTO7koc8L.jpg"]新潮社価格：[{"site":"Amazon","url":"https://www.amazon.co.jp/dp/4101134847?SubscriptionId=AKIAJIORCRMJZ3NG52JA&tag=goo-ranking-"},{"site":"楽天","url":"https://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/g00q0726.mdmqrd0a.g00q0726.mdmqs126/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F15711213%2F&m=http%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Fbook%2Fi%2F19403087%2F"},{"site":"Yahoo!ショッピング","url":"https://ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=3447015&pid=885732032&vc_url=https%3A%2F%2Fstore.shopping.yahoo.co.jp%2Fbookfan%2Fbk-4101134847.html"}]※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。昭和3年頃の千葉県浦粕という漁師町（現在の浦安市）は、東京に近い立地条件でありながら「陸の孤島」といわれ貝や海苔、釣り場として知られていました。ある日、「先生」と呼ばれる三文文士なる人物が、浦粕にやってきます。 大部分が葦や雑草などの繁みで占められていた「沖の百万坪」にはイタチやカワウソが棲んでいるばかりという風景が気に入り、「先生」はしばらく住むことに。その後、見知らぬ老人から青べか舟を先生は売りつけられます。 貧困にあえぎながらも、おおらかでたくましく生きる人々の暮らしを描いた作品で、「青べか慕情」の本の中にある写真を見ると当時の風景が手に取るようにわかりますので懐かしく思う方もいらっしゃることでしょう。 工場や農薬により自然が破壊され、日本の懐かしい風景が変貌していく中で、浦粕を再訪問した際の模様も描かれています。自然環境に興味のある方にも、おすすめの本だといえることでしょう。[{"key":"読みやすさ","value":"〇"},{"key":"主人公の立場","value":"「先生」と呼ばれた三文文士"},{"key":"映像化","value":"「青べか物語」川島雄三監督"}]こんな本が読みたかったんだよ。読んでいるうちにそんな気持ちになって来ました。こんな本が読みたくて今まで読書遍歴を続けて来たんだ、そういう感想を持ちました。出典：出典：["https:\/\/images-fe.ssl-images-amazon.com\/images\/I\/61PD3VBK46L.jpg"]新潮文庫価格：[{"site":"Amazon","url":"https://www.amazon.co.jp/dp/4101134065?SubscriptionId=AKIAJIORCRMJZ3NG52JA&tag=goo-contents-22&linkCode=xm2&camp=2025&creative=165953&creativeASIN=4101134065"},{"site":"楽天","url":"https://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/g00reb46.mdmqr8bb.g00reb46.mdmqs615/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Frakutenkobo-ebooks%2F73555a23a8e239dea010ae85f415ec9c%2F&m=http%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Frakutenkobo-ebooks%2Fi%2F11565557%2F"},{"site":"Yahoo!ショッピング","url":"https://ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=3447015&pid=885732032&vc_url=https%3A%2F%2Fstore.shopping.yahoo.co.jp%2Fbooks-ogaki%2F9784101134857.html"}]※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。山本周五郎の赤ひげ診療譚は連作短編小説です。この作品は何度も映画化されてきましたが、なかでも黒澤明監督、三船敏郎主演の「赤ひげ」は白黒映像とはいいながらも、今見ても迫力ある作品となっています。 3年間長崎で最先端の医学を学んできて江戸に帰ってきた青年医師の保本登は、以前より幕府の御目見の席が与えられるという話が突然に反故されてしまったうえに、許嫁の天野ちぐさに背かれるという二重の裏切りにあい、腹が立ってしかたありせん。 そんな折、小石川養生所から呼び出しがきたので、保本はとりあえず養生所に出向くのですが、そこで待っていたのは、通称「赤ひげ」と呼ばれる医長の新出去定という人物。赤ひげは、長崎で学んだ最先端の医学知識を無償で差し出すようにと一方的に保本に命じます。 江戸時代に実在していた町医者で漢方医の小川笙船（おがわしょうせん）が「赤ひげ」のモデルだといわれています。貧しき庶民の病に取り組む、赤ひげと弟子たちの感動を呼ぶヒューマンストーリーはおすすめの一冊だといえることでしょう。[{"key":"読みやすさ","value":"◎"},{"key":"主人公の立場","value":"小石川養生所の医師と弟子"},{"key":"映像化","value":"「赤ひげ」黒澤明監督"}]父に勧められたのがきっかけで、山本周五郎の「赤ひげ診療譚」は１０代の頃から何度も読み返している大切な本です。私の頭の中には登場人物、またどのシーンもある程度イメージが出来上がっているのですが、どの回もそれを圧倒的に上回る「赤ひげ」の世界が広がり、またどのセリフも（今の時代、くさくて言いづらいようなセリフが多いのに）役者の方たちが深く理解した上で発っしている真実味、どの回を何度見返しても胸が熱くなり、涙を誘います。出典：出典：["https:\/\/images-fe.ssl-images-amazon.com\/images\/I\/51DqEbLU5JL.jpg"]新潮社価格：[{"site":"Amazon","url":"https://www.amazon.co.jp/dp/4101134103?SubscriptionId=AKIAJIORCRMJZ3NG52JA&tag=goo-ranking-"},{"site":"楽天","url":"https://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/g00q0726.mdmqrd0a.g00q0726.mdmqs126/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F1497531%2F&m=http%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Fbook%2Fi%2F11105182%2F"},{"site":"Yahoo!ショッピング","url":"https://ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=3447015&pid=885732032&vc_url=https%3A%2F%2Fstore.shopping.yahoo.co.jp%2Fhmv%2F8424724.html"}]※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。江戸、日本橋に経師屋（屏風や書画を表装する仕事）を営む芳古堂に奉公している栄二とさぶは、同じ年齢ながら栄二は何でも器用にこなすのに対して、さぶは一人では何もできないほど不器用者でした。 ある雨の日に、不器用さのせいで店のおかみから叱責されたさぶは、店を飛び出してしまいます。実家が貧農であるさぶにとって、店を飛び出しても帰る場所がありません。さぶの境遇を知っている栄二は。さぶの後を追って走っていきます。 さぶに追いついた栄二は、意気消沈して実家に帰ると言い出すさぶに修行が終わったら、二人で協力して店を持とうと言いだしたので、さぶはびっくり。自分の夢を語ってくれた栄二に、さぶは店に戻る決心をし、そのまま奉公し続けることになります。 それから数年後のある日、得意先の両替商で仕事をしていた栄二が盗みの嫌疑がかかり出入り禁止に。身に覚えのない疑いを晴らしたいという気持ちとはうらはらに、盗みを疑われた理不尽さに苦悩した栄二は、酒をあおるように飲んでしまいます。 酒の勢いで両替商へ怒鳴り込んだ栄二は、騒動を起こした結果、荒くれ者がいる人足寄場に送られてしまい、やがて栄二は復讐心に凝り固まっていきます。栄二を気遣ってさぶが何度も栄二にあいにいくのですが。 山本周五郎作品の中でもっとも読者に読まれているという「さぶ」は、時代に関係なく人々の感動を呼ぶ作品です。親子で感動を共感したいという方にもおすすめの作品だといえることでしょう。[{"key":"読みやすさ","value":"◎"},{"key":"主人公の立場","value":"表具職人"},{"key":"映像化","value":"「さぶ」三池崇史監督"}]恥ずかしながら、山本周五郎先生初読み。 友人から薦められた一冊。 色んなものが入った濃い内容だった。 人間。人間。人間。人へ思いを馳せる、そして自分を振り返る。人は弱いけどこれを繰り返しやっていくしかない、と学びました。出典：出典：["https:\/\/images-fe.ssl-images-amazon.com\/images\/I\/51vV3D0cLaL.jpg"]新潮文庫価格：[{"site":"Amazon","url":"https://www.amazon.co.jp/dp/4101134642?SubscriptionId=AKIAJIORCRMJZ3NG52JA&tag=goo-contents-22&linkCode=xm2&camp=2025&creative=165953&creativeASIN=4101134642"},{"site":"楽天","url":"https://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/g00reb46.mdmqr8bb.g00reb46.mdmqs615/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Frakutenkobo-ebooks%2F5f367197e5313808aca0d9d5819e47e4%2F&m=http%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Frakutenkobo-ebooks%2Fi%2F11647449%2F"},{"site":"Yahoo!ショッピング","url":"https://ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=3447015&pid=885732032&vc_url=https%3A%2F%2Fstore.shopping.yahoo.co.jp%2Fboox%2Fbk-4101134642.html"}]※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。江戸時代の前期に仙台藩伊達家で起こった「伊達騒動」が題材となった歴史時代小説で、従来は悪人とされていた原田甲斐という人物を主人公に新しい解釈を加えながら描かれています。 仙台藩主3代目の伊達綱宗は、他藩主たちと同様に身分を隠しながら吉原に遊びに行くことがあったのですが、ある日のこと、吉原での放蕩三昧を理由に隠居をするように幕府から命じられてしまいます。 まだ若い伊達綱宗ですが、吉原での遊興が非難されるほどの態様ではないと思いないながらも、幕府の命令に従うしかありません。４代目藩主となったのが、2歳の亀千代（のちの伊達綱村）で、綱宗の叔父の伊達兵部が後見役として実権を掌握することに。 綱宗の隠居後に、綱宗と共に吉原にお供した側近の畑与衛門は夫人と共に暗殺され、他に綱宗と同行した家臣たちが次々と殺されてしまい、藩内の家臣たちは疑心暗鬼に落ちいっていきます。 権力を欲しいままにあやつる兵部の一派と他の家臣たちとが激しく対立し、ついには幕府に上訴という事態となりました。上訴を幕府にするという行為は、仙台藩の取り潰しの名目となってしまいかねないと危機を感じた仙台藩家老の原田甲斐の苦肉の策とは。 この作品では、アンデルセン作「雪の女王」とディズニー映画「アナと雪の女王」のように同一キャラクターでも、新しい解釈のもとではまったく違った視点として楽しめる作品です。歴史上と作品の評価を比較しながら楽しむ方法もおすすめだといえるでしょう。[{"key":"読みやすさ","value":"〇"},{"key":"主人公の立場","value":"伊達藩の国老"},{"key":"映像化","value":"「樅ノ木は残った」山下耕作監督"}]　まあとにかく、本書中の原田甲斐は素晴らしい人物である。頭脳明晰、人格円満、人から好かれ信頼され尊敬され、胆力があって駆け引きにも優れ、女にももてる。その原田甲斐が藩を救うためにとことんわが身を犠牲にするという、その自己犠牲の精神、というか侍というのはそういうものだという毅然たる思想、そしてその思想に殉ずる潔さ、これが読者の心を打たずにはおかないのである。出典：出典：["https:\/\/images-fe.ssl-images-amazon.com\/images\/I\/61Z8ObZeqKL.jpg"]新潮社価格：[{"site":"Amazon","url":"https://www.amazon.co.jp/dp/4101134111?SubscriptionId=AKIAJIORCRMJZ3NG52JA&tag=goo-contents-22&linkCode=xm2&camp=2025&creative=165953&creativeASIN=4101134111"},{"site":"楽天","url":"https://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/g00q0726.mdmqrd0a.g00q0726.mdmqs126/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F907226%2F&m=http%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Fbook%2Fi%2F10650452%2F"},{"site":"Yahoo!ショッピング","url":"https://ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=3447015&pid=885732032&vc_url=https%3A%2F%2Fstore.shopping.yahoo.co.jp%2Fboox%2Fbk-4101134111.html"}]※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。山本周五郎は、人嫌いで交友関係も狭かったようでしたが、太宰治や中原中也を高く評価しておりました。そのせいか、主人公の中藤沖也の名前は、山本周五郎が高く評価していた中原中也の名前をもじったと言われています。 旗本の次男坊として生まれた中藤沖也は、暇があると端唄を作り独特の節回しで唄っていたところ、中藤の端唄は評判となり、人気を得るのですが、中藤はそれに満足することなく、人が感動する浄瑠璃を作りたいという思いをけすことができません。 ついに武士の身分さえも捨ててしまった中藤は、妻の親の援助も断り、実力のある浄瑠璃作家になることだけをめざして江戸を離れ各地を転々としますが、作品にこだわり過ぎるために中藤の作品は誰も認めようとはしません。 そんな日々の旅先で中藤は病に侵され倒れてしまい、浄瑠璃作家として未だなにも達成することがかなわない自己の身の上に、焦りと失意の中で衰弱していきます。男の命と魂からでる悲哀が描かれています。 純粋で潔癖なまでに浄瑠璃作家として作品を突き詰めようする中藤沖也の姿勢を通じて、人間の人生を考えさせられる作品となっていますので、初めて時代小説を読まれる方にもおすすの作品だといえることでしょう。[{"key":"読みやすさ","value":"◎"},{"key":"主人公の立場","value":"旗本の次男で浄瑠璃作家をめざす"},{"key":"映像化","value":"ー"}]語りの浄瑠璃といえば、思い起こされるのが山本周五郎さんの『虚空遍歴』だ。出典：山本周五郎の作品は短編、長編、またはシリーズ化されてものなど、そのどれをとっても読みごたえがあり、感動を呼ぶ作品も多いといえることでしょう。ここでは、読みやすいおすすめの山本周五郎作品をご紹介しましょう。純粋な女心は可愛らしく、ほほえましいという面もありますが、時にはひたむきな純粋さゆえに哀れで悲惨な結末をむかえるという女心を、山本周五郎ならではの巧みさで描かれた作品をご紹介します。出典：腕は確かだが酒好きの職人と、真面目で他人の悪口を決していわない女性とが、職人の親方と家族のおかげで夫婦となります。しばらくして職人は、ある旦那の注文で造った品物を女房が数点所持していた為、注文主と女房の仲を疑い、嫉妬しだします。 それでも職人は女房に嫉妬心や疑問を抱きながらも、女房に問い詰める事ができません。お酒で己の嫉妬心を誤魔化そうとする微妙な男心を山本周五郎が巧みに描いています。そして、明るく自由奔放な女房の妹の登場で物語は変わっていきます。 職人と親方家族、親思いの姉を慕う妹、夫婦のお互いの思いやりなどの繋がりを、登場人物が明るく生き生きと描かれている「おたふく」は、和みのひとときに読むにはおすすめの一冊だといえるでしょう。出典：「むさし屋」の主人の喜兵衛が労咳に蝕まれて死んでしまいました。喜兵衛は婿入りしてから脇目もふらずに身を粉にして働いてきました。娘のおしのは喜兵衛が亡くなってしまったのが悲しくてなりません。反対に母のおそのは、喜兵衛の亡骸に嫌がって近づこうともしません。 喜兵衛が闘病生活にあっても、母のおそのは寮に移り住んで、男を連れ込むという暮らしぶりを続けるばかりでした。そんな母に嫌悪感を感じつつも、父の喜兵衛の死に嘆くばかりの娘。母は娘のそんな様子を見て、喜兵衛は実の父親ではないと言い捨てて去っていきます。 １年後、死体の傍らに一片の椿の花びらが残されるという連続殺人が起こり、青木千之助という役人が事件を追うことになりました。そこに倫と名乗る若い娘の影が。ピュアなまでの女心が悲しくも恐ろしい展開が絶妙といえる山本周五郎作品だといえることでしょう。出典：寡黙で実直な来栖伊兵衛は、雨上がりのある日、魚釣りの帰りに、後ろから物凄い勢いで馬に乗って追い越してきた者に、泥をかけられてしまいます。伊兵衛は腹を立て後を追いかけますが、無礼者は男ではなく、まだうら若き美少女であることに伊兵衛は驚きます。 しかし、美少女は伊兵衛に謝るどころか高飛車な態度で伊兵衛に対して無礼な行為を謝ろうともしません。伊兵衛は思わず、その美少女の顔を平手打ちしてしまいますが、なんとその女性は主君が一番溺愛しているという万姫でした。 薙刀と小太刀の腕前は男勝りで、気が強くわがままな万姫を、主君は格別に可愛がっており、姫を側におくために家臣に嫁がそうと、家臣たちに難題を。山本周五郎の痛快時代劇ロマンスはとても読みやすいストーリーとなっていますので、おすすめの本だといえます。出典：ある小藩の国許に、江戸屋敷から望月小平太という人物が新たな町奉行として、藩主から全権を任すお墨付きを持参して赴任してきました。藩内には「壕外」と呼ばれる無法者の町があり、この町から藩の財政を救う名目で多額の上納金が集められていました。 しかし、実際には藩の重職たちの懐に入る事となり、壕外の代表ともいえる三人の親分の無法ぶりは黙認されているという状態に。望月が赴任する前の町奉行たちは、三人の親分の悪事を暴こうとしますが、次々と辞職に追い込まれていきました。 町奉行に赴任したばかりの望月は「郷外を大掃除する」というのですが、藩内では人望がない望月がどうやって解決するというのでしょうか。初めて山本周五郎の時代小説を読まれる方にも、馴染みやすい作品といえますので、おすすめの一冊だといえることでしょう。出典：夫の参太は仕事のために長らく留守にすると家を出ていきますが、女房のおさんは参太の帰りを待ちきれません。遂におさんは、純粋な心を持ちながらも、次々と他の男と関係を結んでしまいます。性に苦しむおさんのたどり着くところとは。女の情念が描かれた作品です。  こちらでは有名作家やエッセイスト、俳優などの著名人を作品集の中での山本周五郎の魂ともいうべき感覚を味わえる、おすすめの作品やエッセイ集をご紹介します。他の作家の感性と比較しながら山本周五郎を楽しむのもよいでしょう。出典：親不孝長屋には、山本周五郎をはじめ池波正太郎、宮部みゆき、平岩弓枝、松本清張などの有名作家の作品が掲載されています。特に山本周五郎の「釣忍」は、貧しくもつつましやかに暮らしている定次郎とおはんに、ある日、定次郎の実家から知らせがきます。 実は、定次郎は大店の呉服商「越前屋」の次男坊でしたが、長兄からの使いによれば、分家として店を継ぐようにという内容に反発し、定次郎は使いの者を追い返してしまうのですが。事態を見たおはんは、定次郎の将来を考えて実家に帰えそうと考えるのですが。 おはんを女房として実母や親戚など周囲の人々に認めさそうと思った定次郎は、一旦は越前屋にもどろうとするのですが、周囲の人々のお半に対する理解が得られず悩む定次郎に、信頼していた者にまで裏切られてしまいます。おはんと定次郎の夫婦愛は感動を呼ぶことでしょう。出典：アンソロジー弁当は40人以上の有名著名人が、各々のおふくろの味ともいえるものや、こだわりのお弁当についてのエピソードなどが紹介されています。それぞれの家庭の味ともいえる母のお手製弁当は、作者たちの懐かしい思い出を垣間見ることができることでしょう。 幼き日や催し物の際に持たせてもらったおふくろの味に、今は懐かしき思い出と共に、作者たちの想いがこめられています。特に山本周五郎のエッセイは、小説と違った生身の周五郎を感じたい方には、おすすめのエッセイ集だといえるでしょう。新潮社新潮文庫新潮社新潮文庫新潮社新潮文庫新潮文庫新潮文庫新潮文庫新潮社山本周五郎は、それぞれの作品の独特さから映画やテレビドラマ化された作品が多数ある、人気の作家です。また、名もなき庶民の喜怒哀楽が描かれており、さまざまなタイプの作品があります。まずは目にとまった一冊からはじめられてみてはいかがでしょうか。この記事に関する記事

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